帯の種類と格付け(丸帯)

着物1枚に帯3枚という言葉があります。これは、着物が1枚でも帯が3枚あることで、3枚着物があると同じくらい着こなしができますよという意味です。ですので、同じ着物でも、帯で格や雰囲気を変えることができますが、礼装用の着物にカジュアルな帯は合いませんし、その逆でカジュアルな着物に礼装用の帯は合いません。大事なことは、着物と帯の格を合わせるということです。

帯は同じ種類でも素材の違いや文様で格が変わります。例外はありますが、基本は、「染めではなく織り」「二重太鼓が結べる」「金銀糸の分量が多い」「格調高い文様」この4つの条件を満たすほど格調が高くなっていきます。つまり、フォーマルな帯ということになります。

丸帯

広幅の生地を織って作るもっとも重い帯になります。

丸帯の幅が現在の帯幅の原型になっています。江戸時代の中期頃に女性の髪型が大きく豪華になりました。それまで使われていた帯だと髪型との細い帯とではバランスが悪くなり、幅の広い丸帯が作られたとされています。

広幅に織った帯地を二つ折りにした丸帯は、重く締めにくいという欠点がありました。そのため、袋帯が登場すると次第に丸帯はすたれていきました。今では、花嫁衣装や舞妓さんの帯に使われているくらいです。ですが、正装の場合、昔の人は丸帯を二重太鼓に締めていた名残りから正式な帯結びとされています。

丸帯を合わせる着物として、花嫁衣装や振袖、留袖、訪問着、色無地といった礼装になります。色柄次第では、よそゆき着にも合わせることができます。

今では、丸帯を一般的な呉服屋さんで見かけることはなくなりました。どうしても手に入れたい場合は、ネットやアンティークショップなどで購入することになるかと思います。