不祝儀は宗派によって異なるスタイル

弔問客が喪服を着るようになったのは、戦後になります。それまでは、喪服は喪に服す遺族だけが着る装いでした。現在は、遺族は黒喪服で弔問客は和装の場合、色喪服になります。

通夜にはむしろ普段着でかけつけたほうがよいと言われるように、弔問客は通夜に喪服を着ることを避けます。また友人や知人の立場で黒喪服を着るのも遺族への拝領が必要になります。弔問客は色喪服までと考えるのが今の風潮に合っています。

不祝儀の装いは、着飾るものではなく、故人への思いと礼儀を表すものです。遺族は弔問客へ感謝の気持ちを表現します。弔問客は遺族よりも格上の装いにならないよう気をつけましょう。

宗派によって異なるスタイル

現在、日本でおこなわれる葬儀は、「仏式」「神式」「キリスト教式」の3つがあります。宗派によってスタイルが異なります。葬儀のお知らせが届きましたら、先方の宗派を確認しましょう。焼香、玉串、献花の仕方を事前に調べておいたほうがよいでしょう。

不祝儀袋は、宗派に合った表書きのものを使い、不明な場合には、「御霊前」と書かれたものにします。

・仏式

不祝儀袋の表書きは、「御霊前」「御香典」「御香料」「ご香料」になります。「御佛前」や「御仏前」「ご仏前」は一般的に四十九日の法要に使います。ただし、浄土真宗に関しては、通夜・葬儀ともに「御仏前」が正式になります。葬儀・告別式では弔問客も数珠を持ちます。仏式には抹香での焼香と線香での焼香があります。

・神式

死を穢れと考えるために、神社ではなく自宅または斎場に神官を呼び執り行います。仏式の通夜にあたるのは「通夜祭」葬儀・告別式は、「葬場祭」と呼ばれています。焼香をおこなうのに対して、神式は「手水の儀」「玉串奉奠」をおこないます。数珠はいりません。不祝儀袋の表書きは、「御霊前」「御神前」「御玉串料」になります。

・キリスト教式

故人の与えられた障害を神に感謝のため、神へ礼拝するという考え方になります。遺影や遺体に手を合わせることはありません。不祝儀袋は、「御花料」が一般的になります。「御霊前」はプロテスタントには使えませんので、ご注意ください。教派で式は異なり、仏式の通夜にあたるのは、神父が執り行うカトリックでは「通夜の儀」になり、牧師が執り行うプロテスタントでは「前夜祭」になります。