袋帯の特徴や着物買取の相場を紹介します。
袋帯は、二重太鼓に結ぶと礼装用になり、金銀糸が少ないものはお洒落用になります。
礼装用
明治時代の後期から大正にかけて、丸帯の代用として考案されました。出来た当初は、あくまでも代用なので、丸帯の次といった格になりました。現在は、もっともポピュラーな礼装用の帯になります。
当初は、筒状に織られていましたが、今は表と裏を別々に織って両端をかがるのが主流になります。柄は表にしかなく、裏は無地か地紋になります。金銀糸を多用して格調高い古典模様を織りだした礼装用の袋帯は、見た目にも重厚感があります。そのため、重たい帯と表現されることもあります。留袖、訪問着、紋付きの着物に合わせて、結婚式や祝賀会など格式を重んじる場面で締められます。
- 錦織
- 唐織
- 綴織
- 佐賀錦
帯の技法
華やかさや豪華さの代名詞である錦織。唐織、綴織、佐賀錦も錦織の仲間になります。
刺繍のような立体的に織るのが特徴になります。袋帯の中で唯一金銀糸を多用していなくても礼装用になります。
柄ごとに糸を左右に往復させて織るため、柄の境目に糸の折り返しによる隙間ができるのが特徴になります。
金銀の箔づかいが特徴の豪華な帯です。
お洒落用
礼装用と形状は同じです。金銀糸を使わずにまたは、控えたデザインで、抽象的な柄や幾何学柄、遊び柄の袋帯になります。別名として洒落袋帯と呼ばれています。当然、式典には不向きとなります。
訪問着や付け下げに合わせればカジュアルになります。またよそゆき小紋やお洒落紬に合わせればよそゆきの割合が高くなります。染めよりも織りの帯のほうが格が上になります。
お洒落用のポイントとしては、金銀糸の分量や織りか染めか、柄の種類によって、フォーマル寄りなのかカジュアル寄りなのか分かれてきます。
袋帯の着物買取相場について?
着物買取の買取額がアップするポイント
当然ですが、状態が良いことが一番です。帯は、食べこぼしによってできるシミやカビができ、そのうえ着用によるシワやこすれといったことがありますので、綺麗に保つのがとても難しいです。また、有名作家によるデザインや染めの帯が多くあり、着物買取で高値がつきやすい傾向があります。それらを証明できる証紙がありますと、さらに高評価につながりやすいです。
実際の着物買取の価格は数百円~1万円以上
帯は技法や柄、糸使いによって、ありとあらゆる帯が存在します。ですから、実物を見てみないと判断ができません。更にしみやシワといった状態も加わりますので、着物買取の金額を難しくさせています。
着物買取の中心価格としては、袋帯は数百円から1万円くらいが相場になります。
袋帯の種類 | 着物買取額(参考例) |
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北尾織物匠の正絹袋帯(吉祥紋様刺繍) | 約9万円~ |
3代目龍村平蔵の正絹袋帯 | 約3万円〜 |
気になる着物買取業社の買取相場は?
スピード買取.jpでの着物買取相場(袋帯)
大場松魚の袋帯を含む着物類が状態も良く高額な買取金額になりました。